500倍に薄めて使う大塚ハウス

大塚ハウスを溶かして作る原液って、使う量が多くてどうも慣れないし使いにくい。
かと言って、どこのサイトを見ても同じ希釈率の方法しか書いてない…。
以前はハイポニカを使っていたし、同じように500倍希釈くらいで使えたらいいのに!
…というわけで、500倍希釈でEC1.3になるような濃縮液を作ることにしました。

通常の濃縮液の作り方

通常は、以下の量の粉末を水(60℃程度のお湯推奨)に溶かして作ります。
大塚ハウス1号…150g/水1L
大塚ハウス2号…100g/水1L

出来た濃縮液を10Lの水に50ccずつ入れると、EC1.3の溶液が出来上がります。200倍希釈ですね。
5号については、(1)50g/水500mlを水10Lに5cc、もしくは(2)10g/水500mlを水10Lに大さじ1、
いずれもEC1.3未満で使用する場合のみに加えます。今回5号の希釈率は変更しません。

500倍に薄めて使う濃縮液の作り方

通常の溶液の濃度から計算すると、粉末と水の量は以下のようになります。
大塚ハウス1号…150g/水400ml
大塚ハウス2号…100g/水400ml

出来た溶液は、10Lの水に20cc入れるとEC1.3の溶液になります。
※1000倍で使う濃縮液を作りたい場合は、粉の量を倍にすれば可能ですが…溶け切るかどうかはわかりません。
この濃縮液を水に溶かした時のEC値(概算値)は以下の通りです。

500倍濃縮液のメリット・デメリット

ハイポニカからの乗り換えで使いやすいのが最大のメリットではないでしょうか。
濃縮率が高いので省スペースになりますし、スポイトなどでも計量しやすいと思います。
濃度が濃い方が傷みにくいというのもあり、家庭菜園などの小規模水耕には適していそうです。
デメリットといえば、200倍希釈に比べると計量時の誤差が多少大きくなりやすいことくらいですが、
ハイポニカと同等程度なので、特に問題にはならないでしょう。

実際に使ってみる

500倍の濃縮液で作物を育ててみました。溶液は前述のEC値の表を見て作成しています。
栽培時の濃度は以下のようになりましたので、参考までに。※空欄は随時更新予定

生育状況に応じて濃度を濃くしていく必要がある…というのが基本ですが、
トマトの場合、水耕装置への定植~初期は濃度を薄めにしないと、肥料過多の症状が出ます。
また、キュウリはEC1.3と書いてあるサイトが多かったのですが、
我が家で育てた北進では、葉の縁の色が薄くなってしまい、EC1.5で健全な状態に戻りました。
品種によっても肥料の施用量が違う場合があるので、状態を見て加減することが必要です。